小麦な生活

「うどんに」引き継がれる「かてめん」のDNA

大地に根づき、生き続ける「かてめん」文化

日本では、意外と最近である大正時代、あるいは戦前まで、「小麦めん」、特にひっつみ、はっと、ほうとう、だご汁などの「かて(糧)めん」が主食として食べられていたということは、うれしいと同時に少しショックな再発見でありました。昔から小麦がたくさん生産されていた地域では、今でも「小麦粉」「生めん」の消費量が多く、「かてめん」は地域の人々に愛され、その大地に根づいた食文化として生き続けています。しかし、絶滅危惧種のように、私たちはその郷土料理を失いつつあるのです。私たちは「かてめん」のDNAを後世に伝えていくことができるのでしょうか?

コムギケーション倶楽部で実施した「小麦食品にかかわる生活者調査」の中で、「うどん」の価値について聞いた設問がありますが、その回答結果は右にあげた「かてめん」のDNAと非常に近く、かつて小麦産地で培われた食文化は確かに「うどん」に引継がれているようです。小麦粉には輸入小麦も含め、それぞれユニークな特性がありますが、そういった小麦の特性を生かす用途を見直してみることも必要ではないでしょうか。「かてめん」のDNAを発現させる食品、たとえば中力粉(地粉)の特性を生かした「ふわふわめん」、朝食の「はっと汁」、甘い「ほうとう」のおやつ、みんなでわいわい食べる「だご汁」、お祝いの日用スープの具の「みみ」、そんな多彩な「小麦めん」があったら日本人の「小麦生活」はとても豊かなものになるのではないでしょうか。

●(現在の)うどんの価値[平成21年](%)

「小麦食品にかかわる生活者調査」(コムギケーション倶楽部調べ)

  • ●うどんを食べる時間(%)
  • ●うどんを食べている人の性・年齢(%)
  • ●うどんを食べている人の性・年齢(%)
  • ●「うどんを作るのが楽しい」